経営管理ビザとは、日本で企業を設立・運営したい外国人経営者や管理者が取得するためのビザです。このビザは、新たなビジネスを日本で始める、または既存の企業の経営を管理するために必要不可欠です。経営管理ビザを取得することで、日本国内でのビジネス展開がスムーズに進み、合法的に滞在することが可能になりますが、最も取得難易度が高いと言われていますので注意が必要です。今回はこの「経営管理ビザ」について解説していきます。
経営管理・・・この在留資格に該当する活動
本邦において貿易その他の事業の経営を行い又は当該事業の管理に従事する活動（入管法別表第一の二の表の法律・会計業務の項に掲げる資格を有しなければ法律上行うことができないこととされている事業の経営又は管理に従事する活動を除く。）
該当例としては、企業等の経営者・管理者。
在留期間
５年、３年、１年、６月、４月又は３月
この中で一般的なのは最初は1年で申請をすることが多いです。順調に経営をされている方で、1年→1年→3年と更新をしていくことが一般的です。その場合、日本国内に協力者が必要（後で解説します）になるのですが、もし協力者がおられない場合は4か月で申請をして、その後、急いで会社設立などの手続きをしてすぐに更新の準備をすることになります。
経営管理ビザ取得の要件
学歴と職歴
経営・管理ビザを取得するための学歴や職歴はどのような経験が必要かを見て行きます。このとき、「経営」と「管理」では若干変わりますので、一つ一つ確認していきます。
学歴要件
- 「経営」の場合は特定の学歴要件はなく、事業を成り立たせるためのしっかりとしたビジネスプラン、資本金として500万円以上出資がなされているかが重視されます。この時、本国で既に事業実績があったり、経営陣としてビジネスを運営した経験がある場合には、その実績も理由書に書いていくと良いでしょう。
- 「管理」の場合には
職歴要件
- 経営または管理の実務経験が求められます。
事業の実態
ビザを取得するためには、事業が実際に運営されていることを証明する必要があります。具体的には、以下の要件が含まれます。
事務所の確保
- 事業を行うための物理的な事務所が確保されていること。
資本金
- 会社の資本金が500万円以上であること。
従業員の雇用
- 日本国内で従業員を雇用していること。
雇用契約
経営・管理ビザを申請するためには、日本の企業や団体からの正式な雇用契約が必要です。契約内容は、以下の点を明確に記載している必要があります。
- 勤務内容
- 勤務時間
- 給与
- 勤務地
給与水準
日本国内での生活を維持できる水準の給与が支払われることが求められます。具体的な給与額は職種や地域によりますが、一般的には月額20万円以上が目安とされています。
ビザ申請の手続き
必要書類
経営・管理ビザ申請には、以下の書類が必要です。
申請人本人に関する書類
- パスポートのコピー
- 写真（申請用）
- 履歴書
- 実務経験証明書
事業に関する書類
- 事業計画書
- 会社登記簿謄本
- 資本金証明書
- 事務所の賃貸契約書
その他の書類
- 雇用契約書
- 給与明細（直近のもの）
- その他必要に応じて提出を求められる書類
申請手順
経営・管理ビザ申請は、以下の手順で行われます。
- 書類準備: 必要書類を揃えます。
- 申請書作成: ビザ申請書を作成します。
- 申請提出: 最寄りの入国管理局に書類を提出します。
- 審査: 入国管理局による審査が行われます。
- 結果通知: ビザの発行または不許可の通知が行われます。
申請期間
通常、申請から結果が出るまでに約1ヶ月から3ヶ月程度かかります。急ぎの場合は、専門の行政書士に依頼することで、スムーズに手続きを進めることができます。
ビザの更新と変更
更新手続き
経営・管理ビザの有効期間は1年、3年、5年などがあり、有効期間が終了する前に更新手続きを行う必要があります。更新手続きには、以下の書類が必要です。
- 更新申請書
- 雇用契約書（更新後のもの）
- 会社の事業報告書
- 給与明細（直近のもの）
在留資格変更
他の在留資格に変更する場合、例えば「経営・管理」ビザから「技術・人文知識・国際業務」ビザなどに変更する場合は、新たな申請が必要です。この場合、変更後の職務内容や契約内容に基づいて再審査が行われます。
ビザ申請のポイント
専門家のサポート
ビザ申請は複雑な手続きが伴います。特に初めての申請や時間がない場合、専門の行政書士に依頼することで、確実かつスムーズに手続きを進めることができます。当事務所では、ビザ申請に関する豊富な経験を持つ専門家が対応いたします。
早期準備
ビザの申請には時間がかかるため、早めに準備を始めることが重要です。特に書類の不備や追加資料の要求が発生した場合、迅速に対応できるよう準備を整えておくことが大切です。
正確な情報提供
申請書や提出書類に記載する情報は、正確かつ最新のものである必要があります。虚偽の情報を提供した場合、ビザの不許可や将来的な入国制限のリスクがありますので注意が必要です。
よくある質問
Q1: ビザ申請はどのくらいの時間がかかりますか？
A1: 通常、申請から結果が出るまでに約1ヶ月から3ヶ月程度かかります。個別のケースによって異なるため、詳しくはお問い合わせください。
Q2: 雇用主が変わった場合、ビザはどうなりますか？
A2: 雇用主が変わった場合、新しい雇用契約に基づいて在留資格の変更手続きを行う必要があります。
Q3: 家族も一緒にビザを申請できますか？
A3: はい、家族も「家族滞在」ビザを申請することができます。家族滞在ビザの申請には、追加の書類が必要です。
当事務所のサービス
ビザ申請サポート
当事務所では、経営・管理ビザの申請サポートを行っています。以下のサービスを提供しています。
- 初回相談無料
- 必要書類の作成・提出
- 入国管理局との交渉
- ビザ更新手続きのサポート
その他のビザサポート
その他のビザ申請や在留資格変更に関するサポートも行っています。詳しくはお問い合わせください。
経営管理ビザに関するブログ記事はこちら
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